シンガポール政府系投資会社テマセク、「ビットメインへの出資を見直す」

仮想通貨業界最大のIPOになるのでは…と期待を集めたビットメインの香港市場でのIPO計画。

もしかしたら暗礁に乗り上げるかもしれません。

Temasek(テマセク)は、中国企業ビットメインがIPO前の支持者のリストを誤って表明した後、出資を再検討している

Temasek is reconsidering its participation after the Chinese company misrepresented the list of pre-IPO backers.

テマセク・ホールディングスはシンガポール政府系の投資会社。
シンガポール航空やシンガポールテレコムなどを世界的な企業に育てたことで知られています。

高いリターンを求めて国の内外で積極的に投資活動を行っていますが、そのテマセクに見放されるとなれば、ビットメインは苦境に立たされることになるわけです。

▼再検討の理由は「ビットメイン出資企業に関するデマが多い」「決算が不透明(都合の悪い部分を隠した決算発表など)」といったあたりだとされています▼

DSTグローバルもビットメインへの出資を否定

また、ソフトバンクやテンセントに引き続き、投資会社DSTグローバルもビットメインへの出資を否定しました。

DSTグローバルが、今年初めに実施されたビットメインの4億ドル(約441億円)の資金調達ラウンドに参加したという報道が流れていたのですが、最近になり、匿名の連絡がコインテレグラフへ。「DSTはビットメインへの出資をしていない」というもの

これについて、コインテレグラフがDSTに確認したところ、同社のマネージングパートナーのリンドフォース氏がメールで次のように明らかにしました。

「DSTはビットメインに投資したことは決してない」

ジハン・ウーCEO、最近になって「あれはフェイクニュースだ」

ソフトバンクなどの大手企業などの出資情報やその後の「出資してない」報道の際、コメントを控えてきたビットメイン。

最近になり、CEOのジハン・ウーが、Twitterで「最近のビットメインに関するニュースのほとんどはフェイクニュースだ」とつぶやきました。

忙しくても自社に関する情報はそれなりに入手しそうですが、、。

仮にそうであったとしても、完全にフェアに公表していない決算に関しては、CEOとしての責任は「知らない」で済まされるものではありません。操作の意図があったとみられてもやむを得ないと考えるのが”普通”です。

市場関係者「ビットメインのIPOに参加するのは危険」

このようにフェイクニュースだらけのIPO劇に対し、もはやビットメインに好意的な評価をする人は少なさそうです。

計画された上場について「投資する人にとって信じられないほど危険だ」

危険はIPO関係者だけではありません。
ビットメイン自身も危険にさらされる可能性があります。

フェイクニュースにしろ、粉飾決算にしろ、「ビットメインにとって都合の悪い部分」があるからこそ出てくるもの。

Market Hack編集長の広瀬隆雄さんは、その都合の悪い部分の一つを指摘しつつ、ビットメインの今後についての懸念を次のように述べています。

同社の問題点としては2018年1月にビットメインは保有していたビットコイン(BTC)の70%をビットコイン・キャッシュ(BCH)へ入れ替えたという事
2018年3月の時点で、ビットメインは22,082BTCと1,021,316BCHを保有
ビットコイン・キャッシュ(BCH)は下げがきつい
BCHの平均購入単価は$900付近なので同社は3.5億ドルの評価損を現在こうむっている計算になります。
これは同社の簿価を脅かす要因になりますし将来BCHの流動性がさらに悪化すると同社がやりくりに困るリスクもある

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すずきまゆこ

税理士・ライター。


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しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。