トルコの仮想通貨取引所で仮想通貨取引高急増

トルコで仮想通貨取引が急増しています。

以前からエルドアン大統領の国内への弾圧、そしてアメリカとの関係悪化が懸念されていました。
これとともに、仮想通貨を安全資産として求める国民が多かったのですが、10日、対ドルでトルコリラが最安値をつけたことから一気に国民不安に火がついた模様です。

0日にトルコの通貨リラがドルに対して過去最安値を付けたことを受けて、トルコの仮想通貨取引所パリブやコイニムにおける取引高が24時間で100%以上増えた

このニュースは仮想通貨の主要メディアコインデスクが伝えたもの。
コインデスクのインタビューに答えたトルコ国民の一人は次のように答えています▼

「仮想通貨のトレードを始めたのは1年半前だ。トルコの通貨リラが弱くなってきたからね。トルコ政府がどうなるか分からないし、政治的にも財政的にも不安ばかりだ。仮想通貨の方が私に安心感を与えてくれる」

このインタビューに答えた男性はマーケティング職。
トルコの政情不安から、家族や友人から仮想通貨の購入方法について聞かれることが多くなったとのこと。

また、首都アンカラに住む心臓学者は、銀行と法定通貨に見切りをつけ、仮想通貨投資の額を増やしたとされています。

▼トルコ国民の仮想通貨保有高はすでに25%以上になっています▼

背景にはアメリカとトルコの関係悪化

背景には、アメリカとトルコの急激な関係悪化にあります。

トルコ在住のアメリカ人牧師が、トルコ軍によるクーデター未遂に関与した疑いで拘束されました。
これに対し、アメリカのトランプ大統領も報復。
トルコの閣僚2人に制裁を科す対抗措置を発表しました。

トルコ側もまた、アメリカ人閣僚2人を制裁へ。

そして、トランプ大統領は10日、トルコから輸入される製鉄などに課される関税を引き上げる旨を発表しました。

トランプ大統領は10日、ツイッターに「トルコから輸入される鉄鋼やアルミニウムへの関税上乗せを2倍にすることを認めた」と投稿し、鉄鋼に50%、アルミニウムに20%の関税を上乗せして一段と圧力を強める方針を示しました。
これを受けて外国為替市場ではトルコの通貨リラが急落し、一時、1ドル6.8リラ台と、前日より20%近く値下がりしました。

通貨安不安がトルコ国民を仮想通貨と外貨に走らせる

この状況を受け、不安にかられたトルコ国民は、現在、仮想通貨だけでなく外貨などにも購入に走っている模様です▼

相場の激変を受け、市民は両替所や銀行を訪れ、外貨確保に奔走した。
「たったの30分でこんなに動くとは」。イスタンブールの欧州側に位置する繁華街のひとつ、ベシクタシュ。両替所の前には人だかりができていた。
両替商のギュルカンさん(40)は「まだリラは下がるだろう。数万ドル単位の大口のドル買い客には『手持ちのドルが不足している』と伝え断っている」と教えてくれた。

CDS市場での信用保証率が急上昇

実体経済には今のところ何ら問題は出ていませんが、通貨安によるマイナススパイラルへの懸念は強まっています。

そして、債務不履行リスクを取引するマーケットでもすでにこの不安による影響は表れています。

債務不履行(デフォルト)リスクを取引するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場にはすでに動揺が広がっている。
10日はトルコの5年物の信用保証料率が一時4.7%台と1日で1ポイント近く急上昇した。通貨ペソの急落で国際通貨基金(IMF)の支援を受け入れたアルゼンチンの5.3%に迫っている。
感想

感想

このトルコリラの通貨安不安から、仮想通貨への”安全資産”としての信頼が一気に高まったかのように見えます。

不安が募れば募るほど、仮想通貨を第二の避難所として求める手は増えることでしょう。

同時に、すでに、ベネズエラやジンバブエ、そしてかつてのキプロスで見てきているように、仮想通貨は”安全資産”として定着しつつあります。

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。