タイで仮想通貨取引所開設が進む|Bithumb、国内の証券取引所…適正な規制により展開がスムーズに | 仮想通貨まとめ

タイでの仮想通貨取引所の開設が進む

中央銀行により「金融システムへのブロックチェーン活用」が積極的に進められているタイ。

ただ、今年初め、タイでは仮想通貨については厳しい目線を向けられていました。

しかし、最近は、タイ国内への仮想通貨取引所の開設が相次いでいます。

タイ国内の複数の証券取引所が共同で仮想通貨取引業に着手

まず、タイ国内のいくつかの証券取引所が仮想通貨取引に着手する旨を発表しました。

ASCO(タイ証券会社協会)の会長であるパテラ氏は、複数の証券会社が仮想通貨取引を開始するためにタイの証券取引委員会(SEC)に登録申請をしていると述べている

背景には、個人投資家や機関投資家の仮想通貨やICO投資への関心の高まりがあります。
また、証券会社としても、デジタル資産のブローカー・ディーラー業として、仮想通貨投資への興味・関心が強くなっているとのこと。

では、なぜ「複数の」証券会社での立ち上げなのか?
その背景にはコスト削減と信頼基盤にあります。

証券業として扱う以上、顧客と自社の資産の分別管理は必須になります。
また、情報開示など、投資のための情報の非対称性の解消といった手順も踏まなくてはなりません。

日本の交換業への調査で明らかになったように、VCにそこまでの義務を果たすのは正直言ってハードルが高いといえます。
ここで必要なのは技術以上に金融としての経験です。
すでに証券業を営んできた者が複数集まることで、投資家の信頼と安心につながります。

複数の証券業でプラットフォームを立ち上げることは、コスト削減とより安全で信頼のおける取引所運営を実現する可能性が高くなります。

韓国最大手Bithumb、タイに進出

また、何かと仮想通貨界隈をにぎわせている韓国の仮想通貨取引所最大手のBithumbも日本のみならずタイに進出するとのこと。

ビッサムはすでに、タイに子会社を設立しており、ビッサムのタイ向けのウェブサイトで、タイでのサービス開始の時期は10月の終わり頃を予定している

ただ、Bithumbはタイ独自のレギュレーションへの配慮もぬかりないようです▼

ビッサムは現在、タイのSecurities and Exchange Commission (証券取引委員会)の認可の取得を試みている

この進出の背景にはタイでのEコマースやFintechの進展の速さにあります。
デジタル金融になじみがあるということは仮想通貨への敷居も低い可能性が高いのです。

タイ、今年5月に仮想通貨規制を施行

なぜこのように立て続けに仮想通貨取引所がタイ国内で開設されるのでしょうか。

背景は東南アジアならではのデジタル金融へのなじみのよさもありますが、タイの仮想通貨レギュレーション整備が大きく作用しています。

今年5月、タイ国王令により仮想通貨に関する規制の枠組みが施行されました。
政府官報で明らかにされた関連法は100節におよび、そこでは仮想通貨は「デジタルアセット及びデジタルトークン」と定義され、タイの証券取引委員会(SEC)の管轄権におかれています。

以下はざっくりとした内容です▼

伝統的取引会社は投資家の資産を保護するために新しいシステムを導入し、「事業コストを削減し、革新的技術の共有に協力する」ため、単一のプラットフォームを開設する必要性
タイで仮想通貨取引業、ICOの発行などを行う際は、90日以内にSECに登録申請→承認される必要がある。
デジタル資産業務を行う場合は財務省の承認を受けなければならない。
仮想通貨取引による利益が出た場合はキャピタルゲインの15%の源泉徴収税が課される

これで課税が完結するなら安いもんですよね、、(;^_^A

海外企業がICOポータルや仮想通貨取引所を事業として運営する際は、免許を取得するためにタイに拠点を構える、もしくはローカルパートナーと取り組む必要がある

こういった規制を望ましく思わない人も少なからずいるかと思います。
特に仮想通貨の基盤概念のひとつは「非中央集権」という点にあるため、国による規制をいかなる形であれ嫌う人はいるでしょう。

しかし、規制を行わなければマネーロンダリングなど犯罪の温床になることは必須。さらに詐欺や盗難などによる不利益から投資家を保護することはできません。

仮想通貨が本来持っている価値を社会の中で発揮していくには、どうしても規制は必要となります。

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 7592 view

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。