フランス仮想通貨作業部会トップ、「仮想通貨はチューリップバブル」から「行き過ぎた規制はダメ」へ転換

フランスの仮想通貨作業部会であるJean Pierre Landau氏が先日、「行き過ぎた仮想通貨規制は危険だ」というコメントを行いました。
同氏はかつて、仮想通貨人気をチューリップバブルに例えたことで業界から批判を受けた人物。

同氏が一転し、仮想通貨擁護ともとれる発言を行ったことに注目が集まっています。

「直接的な規制は望ましくない。本質的に流動的で正体が分からないものに対して定義したり分類するのは、それを抑制することになるからだ」

過度な規制にともなう”3つの危険性”

さらに、この危険性を具体的に3つに分けて解説しています▼

そこには3方向からの危険が伴う。法律で技術の急速な進化を止めてしまうこと、その性質を完全に把握していないのに規制してしまうこと、そして技術革新が規制を避ける方向性で進んでしまう事だ

仮想通貨やブロックチェーンに関心の高い方々ならおそらく皮膚感覚で感じ取っていることと思います。
仮想通貨”だけ”を規制することは、その基盤技術であるブロックチェーン技術のイノベーションを阻害してしまうことにもなりかねません。

今年の春まで「仮想通貨はいらない、けれどブロックチェーンはほしい」という意見が政府や企業の主要メンバーから語られましたが、、、

仮想通貨におけるトラブルや問題の発生がブロックチェーンの革新やさらなるセキュリティの向上、コスト問題の解決などにも向かわせます。

言い換えると、仮想通貨を過度に規制してしまうことは、「未熟なブロックチェーン技術を盲信・崇拝し、結果、セキュリティやコストのリスクをかかえたままつっぱしる」ことになりかねないのです。

規制すべきなのは「モノ」ではなく「ヒト」

そして、Landau氏は「規制すべきは”仮想通貨”というモノではなく、それを取り扱うヒトだ」としています

規制というのは技術的には中立になるべきだ。つまり、製品を対象にするのではなく人間を対象にするべきだ
我々は、大いに推奨されるべき技術面での革新と慎重に取り扱われるべき金融面での革新を分けなければならない。現在のフェーズでは、仮想通貨とそれが可能にする技術革新をそのバーチャナルな領域で自由に発展させるべきだ。ただ同時に我々は好ましくない思想の蔓延は避けなければならない

仮想通貨もブロックチェーンのいずれにも言えることですが、技術もモノも「そこにあるだけ」です。
それ自体が悪い作用を起こすのではありません。

仮想通貨やブロックチェーンを使う人間がどう感じ、どう思い、どう利用するか___これが決め手です。

仮想通貨を”決済手段”としてみるか、”儲けの道具”としてみるかによってその結果は異なります。
また、決済手段であるにしても、「法規制対象内の決済手段として使うか」それとも「違法性の高いもののやり取りがバレないようにするための決済手段として使うか」によって異なります。

ゆえに、本来行うべきはAMLやKYCの徹底であり、仮想通貨そのものではないのです。

また、世界的にキャッシュレスの方向に向かおうとしていることは火を見るよりも明らかです▼

電子マネーという選択肢はたしかにありますが、あくまでも既存の通貨同士での決済の一手段でしかないため、外貨のカベを超えることはできません。
ウィーチャットやアリペイの人民元で直接日本で売られている商品を買うことは不可能です。

しかし、仮想通貨ならその外貨のカベを超えることができます。

加えて、国際決済においても、銀行間取引ならば3日かかるところが、仮想通貨ならば数分で済むことも。

仮想通貨は、今後のキャッシュレスへの流れの上で、欠かさざるべき要素なのです。

まとめ

Landau氏の姿勢としては、仮想通貨における最低限の規制を支持する形で、ヨーロッパで検討されているEuro-Bitliscenseの創設に賛同するものと見られています。

かつて仮想通貨への規制強化を唱えたEUですが、最近は態度が軟化してきています▼

こういったことを受け、フランスも姿勢が軟化してきたのかもしれません。

と、同時に、仮想通貨の交換業者の登録制度を設けることで、本来規制するべきマネーロンダリングに焦点を絞っていくものと思われます。

世界的にみて、今後は、仮想通貨そのものではなく、KYCの徹底などを重視していく方向に流れていく可能性があります。

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。