韓国の仮想通貨取引所ビッサムで33億円分の仮想通貨が盗難

韓国の大手仮想通貨取引所ビッサムがハッキングに遭った模様です。
盗難額は日本円にしておよそ33億円。

原因についてはまだわかっていません。


ビッサムでの仮想通貨盗難はこれが初めてではありません。2017年2月も仮想通貨が約8億円分盗まれました。このとき被害にあった通貨の大半はビットコインとイーサだったとのこと。

具体的な原因については分からないとしていますが、次のような情報が出ています▼

ハッキング探知に特化したプロジェクト「センチネルプロトコル」の韓国在住担当者によると、6月16日からビッサムのシステムに異常が発生していた。
ビッサムが16日早朝に緊急のサーバーメンテナンスを発表。午前5時20分から午前9時までで予定していたメンテンナンスは、予定時刻を超え、午後0時まで行われた(すべて現地時間)。
これをきっかけにネットのユーザー内では、イーサスキャンなどで何が起きているのかを調べたところ、大量のイーサリアムがビッサムから出金されていたという。
センチネルプロトコルによると、実際にハッキングが行われたのは19日だとみられ、盗難された仮想通貨の中にはリップルも含まれているという。
盗難分はビッサムが補填、当分の間入出金停止

盗難分はビッサムが補填、当分の間入出金停止

盗難された顧客の仮想通貨については、ビッサムが補填するとのこと。
すでに、盗難防止対策も取った模様です。

また安全が確認されるまで、入出金は停止するとのこと。

ビッサムでの盗難発覚後、仮想通貨価格が下落

ビッサムは世界ランキング6位の大規模仮想通貨取引所。
この盗難が発覚して以後、仮想通貨への不安が広がった模様で、価格が一気に下落しています▼

韓国では、すでにコインレールで仮想通貨が盗難に遭っています▼

去年は取引所ユービットが仮想通貨を盗難されました。ユービットはその後、経営破綻しました▼

仮想通貨での盗難の頻発…北朝鮮が狙っている?

韓国における仮想通貨の盗難が頻発しています。
この背景には、北朝鮮によるサイバー攻撃があるのではないかという声が上がっています。

韓国の仮想通貨取引所からユーザー資金がハッカーに盗まれる事件が多発しているが、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」が背後にいるようだ
北朝鮮政府が背後にいるラザルスグループが17年後半継続的に韓国仮想通貨取引所を攻撃した。
世界の対北朝鮮経済制裁の強化が「仮想通貨取引所攻撃」を増加させた?

世界の対北朝鮮経済制裁の強化が「仮想通貨取引所攻撃」を増加させた?

仮想通貨へのアタック以前から、北朝鮮はサイバー攻撃を行っていたといわれています。2009年頃から韓国の金融機関などへDDOS攻撃を行い、国家運営資金の獲得を行っていたとされています。

ただ、周辺国も黙ってみているわけにもいきません。

銀行を狙う北朝鮮の犯行が世界に知れ渡るにつれ金融機関は警戒心を強めるようになりました。こういたことから、アメリカ主導で対北朝鮮の経済制裁が色を強めるようになりました。

しかし、北朝鮮に対して各国が経済封鎖や口座凍結など対策を強化するようになってから、状況が逆転していきます。

セキュリティの薄い仮想通貨の取引所に攻撃をしかけるようになったのです。

北朝鮮にとって、仮想通貨を狙うのは理にかなっている。制裁で経済活動が封じられていても、仮想通貨なら匿名で“買い物”ができる。
盗んだ仮想通貨を現金にできなかったとしても、支払いには使える。

こういったことから2017年頃から韓国を焦点にしぼった仮想通貨取引所への攻撃が激しくなったといわれています。

2017年4月に、韓国仮想通貨取引所「Yapizon(ヤピゾン)」がハッキング被害を受け、160億ウォン(約16億円)が盗まれました。
6月、韓国の大手仮想通貨取引所「Bithumb(ビットサム)」がハッキングに遭ったのはすでにお伝えした通り。これは、ユーザーのパスワードなど会員情報3万6000人分がサイバー攻撃で盗まれたのが原因とされています。
また9月には、仮想通貨取引所「Coinis(コインイズ)」が21億ウォン(約2億円)を盗まれる羽目に。

ヤピゾンだったところはユービットに名称変更し、再び仮想通貨取引所を運営したわけですが、先述の通り、同取引所の所有する仮想通貨の17%に当たる約170億ウォン(約17億円)を奪取され、破綻を余儀なくされました。

北朝鮮によるサイバー攻撃の手口とは

手口は主に次のようなものだといわれています▼

関連するまとめ

インドで1000$(11.4万)! 仮想通貨ビットコイン|高額紙幣廃止と本当の関係

仮想通貨ビットコインが、インドで爆発しています。交換レートがドル換算で一時1000ドル(11.4万円)に到達…

仮想通貨まとめ編集部の志水 / 8857 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。