価格操作に関する論文とは

米テキサス州立大学のJohn M. Griffin教授とAmin Shams教授はテザーがビットコインの価格に大きな影響を与えているとの研究結果を公表した。テザーの発行の量やタイミングとトランザクションを価格と比較し、その関連性について分析した。
「ビットコインは本当に繋がれていないのか」(原題 ”Is Bitcoin Really Un-Thethered”)と題した論文で、テキサス大学金融学教授のJohn Griffin氏と同大学院Amin Shams氏によって執筆されました。

米ドルと連動した仮想通貨テザー(Tether =USDT)の元来の意味である「(鎖や綱などで)つなぐ」を掛けた表現で、昨年12月のビットコインや他の仮想通貨の価格急騰にテザーが影響を及ぼしたかどうかを検証するという内容を巧みに言い表しています。

Tetherとは

その性質上、仮想通貨売買における基軸通貨の一つとして扱われている。 米ドル(USD)や日本円(JPY)等の法定通貨と連動した価値を持っており、基本的に「1USDT≒1USD」の図式が崩れることはない。同額のUSDが担保されていない可能性も浮上している。
テザーは米ドルにペッグして発行される仮想通貨だが、今回の調査ではビットコインの価格が下落するタイミングでより多くのテザーが発行されていたことが判明している。データ分析の結果、テザーの発行量やそのタイミングは、投資家による実際の需要に即していない可能性が高いと両教授は指摘する。
テザーは、ドルで裏付けされているためボラティリティーの高いその他の仮想通貨と比較して安定した投資先であることを売り物にしている。ただコインを繰り返し発行することでビットコイン価格に大きな影響を与えているとして、昨年末から疑惑の目にさらされてきた。今週、モネロとダッシュを抜いて時価総額で20番目に大きい仮想通貨になった。

USDTの疑惑

両教授は、テザーの発行者は価格が下落しているタイミングでテザーを発行し、価格の下落を下支えし、価格が上昇した時にビットコインを売却しドルに変換していた可能性があるとの見解を示した。

テザーの発行プロセスの正当性は、以前より多くの市場関係者によって疑問視されてきた。現在はアメリカの当局が捜査を行っているが、真相解明まではまだ時間がかかりそうだ。
Tether社と Bitfinex社は、昨年12月にアメリカの規制当局、米国商品先物取引委員会(CFTC)より、テザー(USTD)の米ドルによる裏付けに関連して情報提供の要請を受けていますが、 その後も、監査法人との関係解消が報道されたり、匿名の価格操作の疑いに関するレポートが発表されるなど、不透明な部分が大きいのが現状です。

なお、今までのところ、不正行為の告発はなされていません。
ブルームバーグによると、ビットフィネックスのバンデルベルデCEOは電子メールで、「ビットフィネックスもテザーも、いかなる市場・相場操縦に携わったことはない」と発言。「テザーの発行がビットコインや、ビットフィネックスで取引される他の仮想通貨の価格押し上げに利用されることはあり得ない」と反論したという。

論文の結論

ビットコインは分散型台帳技術により第三者機関を介さず取引ができるシステムを構築するために開発されたが、多くの取引は仮想通貨取引所で行われ、取引所は規制当局により監視されている。そのため両教授は、趣旨であったシステムと現状のシステムの間に矛盾点があると指摘している。
また規制されていない取引所の存在や国際送金の簡易さが、不正な価格操作を許し市場の不安定化を招いている要因でもあると結論づけた。
Griffin氏は、インタビューの中でこのように答えていますが、論文は、結論として次のように結んでいます。

「我々の研究結果は、仮想通貨市場が、正当な価値の保存のため、また、公平な金融取引のための信頼性の高い仲介者であるために、適切な規制の枠組みの中で、市場を監視することが必要であることを示唆している。これらの市場の理解を深めるためには、さらなる研究が必要である。」
今回発表された論文には、Bitfinex社による価格操作の証拠となるEメールや文書が含まれているわけではなく、単に、一般公開されているブロックチェーン上の取引記録のパターン分析と仮説により、価格操作との関連付けを行っています。

著者によると、特に2017年3月から1年間のテザーによる87のビットコイン大量購入に焦点を当て分析したところ、データが示した最も注目すべき傾向は、500ドル単位で表示される特定の価格域で取引されているということでした。

テザーの発行プロセスの正当性は、以前より疑問視されてきた経緯がありますが、現時点では、まだ真相解明には至っていません。

仮想通貨はまだ黎明期にあり、今後もいろいろな問題にあうことが考えられますが、 確実に世界の中で広がりつつあるように感じます (っ>ω<c)

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仮想通貨ヲタク清水聖子

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