米ウォルマート、仮想通貨ビットコインを活用した電力供給システムで特許取得

アメリカの大手小売業のウォルマートがビットコイン(BTC)などの仮想通貨を活用したオンデマンドの電力供給システムの特許を取得しました。

14日、米国特許商標庁(USPTO)が公開した出願書類により明らかになりました。
昨年12月に出願した特許が半年で取得できたことになります。

今回特許を取得したシステムの内容は、ブロックチェーンまたは別のタイプの分散型台帳を使用して企業がエネルギー消費をより良く管理し、電力網の配備をより妥当に調整するのを支援するというもの
IT技術を駆使してリアルタイムで電気の需要量を把握できるようにし、送配電の効率化を図ったもの

▼これまでにも東京電力がブロックチェーンを電力供給システムに活用するという話はありました▼

また、これまでにも、仮想通貨を電力システムの効率化に活用した事例はありました。
オーストラリアのPower Ledgerはその一つ▼

Power Ledgerのプラットフォームを使うことで、ソーラーパネルで発電した電力を東京電力のような特定企業(仲介者)を通さずPeer To Peerで直接売買することができます

自社トークンではなく、ビットコインといったメジャーな仮想通貨を活用した事例は初めてかもしれません。

電力供給・消費管理システムにおける問題と解決

電力の過剰供給と不足は常にテーマとなっている

電力の過剰供給と不足は常にテーマとなっている

このシステムは仮想通貨というインセンティブと”非中央集権的”というブロックチェーンの特徴を使い、電力の供給と消費を効率化しようというものです。

電力の世界は「不足」と「過剰供給」が常にテーマとなっています。

電力不足は市民の生活の根幹を揺るがし、電力の高騰を招くことになります。

では、過剰供給はどうでしょうか。一見問題なさそうに見えますが、、、、

こちらも「コスト」「価格」といった課題を抱えています。

広大な面積と太陽エネルギーを誇るカリフォルニア州では次のような問題が発生しています▼

過剰供給は電力卸価格の下落、コストの上昇、不安定な電力供給につながり、蓄電設備や送電網の見直しにかかるコストも決して安くない。
その成功は電力システムに、経済的・物理的負担をかけるという現実的な大きな課題も生み出している。

さらに、▼

「(太陽光発電は)電気供給能力増加という点ではうれしいが、電気供給計画が立てにくくなった」
過剰電力はどこかに消えるわけではなく送電線上にとどまっている
太陽光発電で電力供給量が上がれば上がるほど、私たちの電気料金は上がる
なぜ値上げになるのかというと現在1kwにつき22円ほどで電力は売り出されていますが、太陽光発電で生み出す電気はコストは1kw30円以上してしまいます。
電力は”過不足なく”供給されることが理想

電力は”過不足なく”供給されることが理想

つまり、電力の不足も過剰も我々の生活に対して経済的・物理的にダメージを与えることになります。
これまでは中央集権的に電力会社が計画を立て、供給量をコントロールすることで成り立ってきました。

しかし、電力の自由化やLEDの導入による節電により、その中央集権的なコントロールがままならなくなりました。
さらに、アメリカのように電気使用の歴史が長い国では送電線の老朽化による停電なども問題になっています。

ここで活用が期待されるのが”仮想通貨”そしてその基盤技術である”ブロックチェーン”なのです。

ウォルマートによる電力供給・消費の効率化とは

では、ウォルマートによる電力供給や消費の効率化システムはどのようなものなのでしょうか。

ブロックチェーンを基盤としたエネルギー消費機器ネットワークは、一般家庭と大規模組織の両方を対象にしているようです。

一定量のビットコインなどの仮想通貨が各機器に割り当てられます。
そして、仮想通貨を使ってエネルギー供給会社からエネルギーを購入できるとのこと。

また、”消費電力を仮想通貨で一目瞭然にする”という仕組を備えています▼

仮想通貨の各単位は各エネルギー単位またはその一部を表すことができる。
たとえば、仮想通貨の1単位が1kWhに等しいとすると、プロバイダー・インターフェース・モジュール131は、1か月に800kWhの電力購入費用として仮想通貨を合計800まで受け取ることができる」

また、▼

割り当てた電気量を超えて使用してしまった場合でも、ネットワーク上のデバイスは継続して動作するように、互いの間で資金を共有することができる

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 3766 view

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鈴木まゆ子

税理士・ライター・心理セラピスト。


仮想通貨は現時点(2017年)では投資(というより投機)の手段として着目されています。
しかし、その基礎技術であるブロックチェーンを含め、今後AIとともに、人間の未来をより効率的に、かつ安心できる社会にしていく可能性のあるものではないかと思っています。

個人だけでなく、国としても注目のアイテムなのが仮想通貨です。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問についてお伝えしたいなと考えています。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。