
仮想通貨スタイルが「ガチホ」から「投機」へ|ボラティリティの高さが要因、価格操作の疑惑も
調査会社によると、ここ半年で仮想通貨の投資スタイルが「ガチホ(価格変動に関係なくホールドする)」スタイルから「投機」スタイルに移りつつある、とのこと。背景には2017年以来の価格変動の激しさにあります。
「この半年で「ガチホ」から「投機」へ」投資に関する調査から
17年12月以降、いわゆるビットコインの「流動性イベント」が発生し、デイトレーダーが保有するビットコイン量が510万BTCへ増加して、投資家による長期-1年以上-にわたる保有量、約600万BTCとほぼ同量になった。
「[ビットコインの]取引高は現在、価格と共に下落し、12月には1日あたりおよそ[40億ドル]だったのが、現在では[10億ドル]まで落ちていることも示している」
流動性のこの突然の上昇が、ビットコインのこのところの価格下落の「根本要因」
そして、ボラティリティの高さは「一般投資家」だけが原因なのではありません。
ボラティリティの高さは「クジラ」が原因?
さらに、この調査会社のデータは、ビットコインの富の配分の不均衡も示しています。つまり、▼
一握りの投資家-「クジラ」と呼ばれる-が不釣り合いな量の仮想通貨を保有していることがわかる。
流通しているおよそ1700万ビットコインの内、データによると18年4月時点で1600のビットコイン・ウォレットがそれぞれ少なくとも1000ビットコインを保有しており、その総量約500万ビットコインは、ビットコイン全流通量のほぼ3分の1に相当する。
▼「クジラ」がボラティリティの高さの原因であることは以前から言われていました▼
出典:仮想通貨ビットコイン価格「乱高下」の理由|先物上場“空売り恐怖”と大口保有者クジラの存在 | 仮想通貨まとめ
出典:ジョージ・ソロス氏、仮想通貨投資を計画|「仮想通貨は投機だ」発言のウラで綿密な調査を長期にわたり続行 | 仮想通貨まとめ
出典:ロックフェラーも仮想通貨業界に参戦|ソロスに続く大手の参入により仮想通貨価格が小幅に上昇 | 仮想通貨まとめ
出典:NASAA、米司法省による”詐欺””価格操作”の調査を強化|仮想通貨価格低迷の原因とのウワサも | 仮想通貨まとめ
こういった一連の動きが「ネガティブ」に受け取られ、価格下落やさらなるボラティリティにつながっている可能性も▼
出典:仮想通貨市場下落“ビットコイン6,000ドル台”になるのか|どの仮想通貨を売るのか、買うのか | 仮想通貨まとめ
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鈴木まゆ子 / 1013 view

税理士・ライター。
2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。
しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。
そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。
何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。
こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。
Twitter: mayu_suzu8
この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。
2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。
調査会社チェイナリシス(Chainalysis)の分析によれば、この半年で仮想通貨の投資スタイルが『ガチホ』から『投機』に移るようになってきたことが分かりました。
長期保有「ガチホ」型のビットコイン保有量が、短期間保有「投機系」のビットコイン保有量とほぼ同量になったというのです。