フォルクスワーゲン(FW)、車情報の偽造防止にブロックチェーン活用

フォルクスワーゲンは自社の製造業コンペで勝ち抜いたリトアニアに拠点を置くカーバーティカルとの協業を発表。
ともにブロックチェーンベースのプラットフォームで車両履歴を記録するソリューションの開発に着手することになりました。

カーバーティカルがブロックチェーンを利用して車両履歴を記録するアイデアで審査員団を説得させた
カーバーティカルは、ドレスデンにあるフォルクスワーゲンのイノベーションハブ「透明工場」で18年9月から業務を開始する。インキュベーションプログラムには、1万5000ユーロの資金援助も含まれる。

FWと提携のカーバーティカル、ICOに成功し「車両履歴詐欺」防止ソリューションへ

カーバーティカルはリトアニアに拠点を置き、中古車の履歴アプリケーションを開発する企業。中古詐欺を防ぐべく、ブロックチェーン技術を活用し、アプリケーションを開発しています。

なお、今年1月ICOを実施し、すでに2000万ドル前後を資金調達したとのこと

 「我々の目標は、世界中のすべての車両購入者が、特定の車両について偽造されていない真正の情報を手に入れることができるようにし、消費者の車両メンテナンスを助けることにある」
アプリケーションを使ってユーザーは、テクニカルパスポートもしくは車体に記された車両識別番号(VIN)によってレコードを見つけることができる。
同社のロードマップには、分散型車両履歴レジストリを中心とした様々なアプリケーションが含まれる、最初のアプリケーションは、車両履歴レポートのプラットフォームで、6月後半に公開予定である。

FWの最高デジタル責任者(CDO)、IOTAの監査役に

一方、フォルクスワーゲンはIOTAとのつながりが深いことで知られています。

今年1月、FWの最高デジタル責任者(CDO)であるヨハン・ユングビルト氏がIOTA基金の監査役として迎えられました。

IOTA基金は非営利団体。
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)に特化した仮想通貨IOTAの普及を推進しています。

 IOTA基金はIoTデータをやり取りするプラットフォームを運営する
IoTに接続された様々なデバイスから採取されたデータを、それを必要とするデバイス等と交換し活用するもの

IOTAの技術はモノのインターネット化について有用とされており、すでにマイクロソフトや富士通、ドイツテレコム、ボッシュ、PwC等大手が参画していると言われています。

IOTAトークンは従来のブロックチェーンではなく「タングル」と呼ばれるDAG(有向非循環グラフ)という仕組みを採用
ビットコイン等とは違って取引コストがかからないため、デバイス間のやり取りに向いている

また、2月にはフォルクスワーゲンは自社自動車の自動運転化事業のため、IOTAと提携を発表。
これにより、フォルクスワーゲンでの”モノのインターネット”化が進むのではないかと期待されるようになりました。

フォルクスワーゲンCDOのJohann Jungwirth氏によると、IOTA財団は自動車産業が自律的シナリオに世界中で移行する上で重要な役割を果たします。
「自律的な価格設定、駐車、充電、清掃、メンテナンスなどの支払いを行う起業家としてのMaaSの自動運転車を想像してみてください。私は分散型台帳技術と分散型コンピューティング、特にタングルを大いに信じています。#IOTA」

自動車業界でのブロックチェーン活用は今後も進む

FWに限らず、すでにさまざまな自動車業界でブロックチェーン技術は応用され始めています。

活用する場面や目的はそれぞれ異なりますが、「改ざん防止」「システムダウンへの強さ」」「透明性」「コストダウン」などといった要素が活用される動機になっています。

より安全で、適正に、かつ進化が求められる自動車業界。

既存技術と新たな技術の融合、そして伝統的な自動車業界とベンチャーの協業が、今後のクルマの未来を変えていくことにつながっています。

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鈴木まゆ子

税理士・ライター・心理セラピスト。


仮想通貨は現時点(2017年)では投資(というより投機)の手段として着目されています。
しかし、その基礎技術であるブロックチェーンを含め、今後AIとともに、人間の未来をより効率的に、かつ安心できる社会にしていく可能性のあるものではないかと思っています。

個人だけでなく、国としても注目のアイテムなのが仮想通貨です。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問についてお伝えしたいなと考えています。


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