アフリカのブロックチェーン事情|ブロックチェーンが人々を「貧困」「内戦」「搾取」から救う期待の星に | 仮想通貨まとめ

アフリカでブロックチェーンの活用が進む

貧困や経済格差、内戦などが多発するアフリカ。
こういった問題を解決すべく、数年前から仮想通貨やその基盤技術であるブロックチェーンに注目が集まっています。

今回は、アフリカのブロックチェーン事情についてお伝えします。

先日15日、アフリカ最大級の金融・保険会社であるアレクサンダー・フォーブズのCEO、アンドリュー・ダーファー氏がCNNでアフリカでのブロックチェーンの将来性について次のようにコメントしました▼

ブロックチェーン技術の活用はアフリカの企業活動に利益をもたらす
我々はブロックチェーンの研究及び評価を進めている。

ブロックチェーンは有益なものだが、それは同時により広範なデジタル戦略となる。”

南アフリカ共和国の中央銀行である南アフリカ準備銀行では、イーサリアムベースのブロックチェーンの実験がすでに行われています。

金融インフラがなかなか整わず、結果資金の無事な着金なども期待できないアフリカ大陸においては、ブロックチェーンは安全かつ透明性の高い決済手段となる可能性を秘めています。

2017年1月、土地の登記にブロックチェーンを活用

2017年1月には、ガーナで土地登記でブロックチェーンが活用されました。
紙での登記に最大2年かかるガーナ。
さらに、登記が完了するまでの間に、実際の所有権をめぐっての争いが絶えませんでした。

しかし、ガーナ発のスタートアップBenBenがこれをブロックチェーンでの解決を試み、▼

登記証明のデジタル化によって、登記手続きの効率化とブロックチェーンによる所有権の明確化および不正や改ざんの防止を防ぐことを可能

それだけでなく、住宅ローンの契約を金融機関及び住民双方が行いやすくしました▼

ユーザーが土地情報をすばやく検索して不動産取引を行うことを可能にする

allows users to quickly search for land information and perform property transactions

政府は住宅ローンなどの土地取引をデジタルで受け取ることができる人々に対して、土地情報を迅速に検索できる

governments can make their land information quickly searchable for people where they can digitally receive land transactions such as mortgages.

高級コーヒーにブロックチェーンを活用

また、アフリカならではの農業事情にもブロックチェーンの活用が見込まれます。
アフリカはコーヒーやカカオなど、趣味性の高い作物にたよるモノカルチャー経済です。

利幅は大きいのですが、それは仲介業者や大手アグリビジネスにとっての話。
末端である農家にはほとんど利益が残りません。

そのため、貧しい生活を強いられているのが現状です。

しかし、ブロックチェーンを活用することで、▼

ブロックチェーンは、最高品質のコーヒーに余計なものが混ざっていないこと、さらに消費者に対しては、ハラー、イルガチェフェ、シダモなど飲みたいと思うコーヒーを飲んでいることを証明できる

つまり需要側と供給側を直接結びつけ、お互いのメリットを満たすのにブロックチェーンが役立つかもしれません。

また、ブロックチェーンは流通経路の途中の過程をも透明化します。
すなわち、仲介業者による不当な搾取やごまかしをなくすことが、末端の農家の助けになるかもしれないのです。

「余計なものが混ざっていないことを証明できれば、コーヒーの価値を高めることにつながり、生産者にとっては生計を向上するチャンスになります」

また、内戦の多い地域では「血塗られたダイヤモンド」問題が発生。これもブロックチェーンで解決できないかと試みが始まっています▼

ADAコインの開発企業、アジスアベバやルワンダでブロックチェーン教育

また、ADAコインの開発を手掛ける多国籍企業IOHKはアジスアベバやルワンダでブロックチェーン教育を行う計画だとのこと。

研修を通じて200人を目標に技術者を育成し、ブロックチェーンの普及を目指す考えだ。

手に職をつけることはアフリカに住む人にとって非常に重要です。
どの国でもそうですが、貧困や内戦から脱出するには「教育」は非常に重要なカギを意味します。

知らなかったことを知って自分の現実を客観視するだけでなく、手に職をつけ生きる術を身に着けることが、彼らの人生を切り開くことになるのです。

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 4985 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。