ブロックチェーンで”ジビエ(野生肉)”の透明化を|加工から消費まで追跡”感染リスク”を防止 | 仮想通貨まとめ

今やジビエブーム!ただし食のリスクはつきまとう

最近人気が高まってきたジビエ(野生の鳥獣の食肉)。
シカやイノシシ、ウサギ、ハトなど、さまざまなジビエが今注目を集めています。

背景には野生の鳥獣による農作物被害、そして食に対する意識の高さ、ジビエがそもそもかつての貴族しか口にできなかった高級肉であることなどがあります。

ただし、問題がないわけではありません▼

ジビエは「感染症リスク」が高い

ジビエは「感染症リスク」が高い

管理された環境で飼育される牛や豚、鶏などと違い、野生の鳥獣はどのような餌を食べているかもわかりません。
ということは、人間が感染したら重症になりやすいウィルスがついた餌を食べている危険性も。

専門家によれば、「ジビエを食べることで鳥獣と人間共通の感染症にかかるリスクは高い」とのこと。

野生の肉を食べることで死者が出る年もありました。

人獣共通感染症はまれなものと思われがちだが、人間に感染する1,709種類の病原体の49%、156種類の新興感染症のうち73%が人獣共通であり、非常に身近なものである
ジビエの中でも人気のシカやイノシシの肉を食べることで感染する病原体として、サルモネラや腸管出血性大腸菌、E型肝炎ウイルスなど

さらに、▼

ジビエは個人的な人脈から流通を行うため流通経路が煩雑で、捕獲や解体、流通の履歴の管理が困難

「生で絶対にジビエを食べない」

感染症リスクを防ぐ意味で、こういった取り決めはあります。
だからといって完ぺきではありません。
火を通したつもりが不十分だったりすれば、そこから感染する可能性はあるのです。

さらに「管理されていない」がゆえに、どこからどのように捕獲した動物で、どのような調理・管理がなされていたかもわからない点にもリスクはあるといえます。

ブロックチェーンでジビエのトレーサビリティを実現

このような不安を解消すべく、今、プライベートブロックチェーンでジビエの流通経路を管理しようという動きが昨年10月から出てきました。
実験が完了すれば、随時実用化される模様。

日本ジビエ振興協会は解体方法を統一し、処理された日や場所を追跡できる「トレーサビリティーシステム」をブロックチェーン技術の「mijin(ミジン)を活用し構築。
加工地から消費地まで、流通するジビエ食肉に付随するデータを改ざんできない形で記録し、またそのデータの追跡ができ、ジビエ食肉の品質を担保するシステム実装
管理情報はQRコードに記録されスマートフォンなどで読み取り確認が可能なため、衛生面に厳しい外食産業にもジビエが受け入れられやすくなる
プライベートブロックチェーン技術は高い可用性を標準機能で実現できる。また耐改ざん性があり監査可能であることも、トレーサビリティと相性がいい。

管理において問題になるのが”改ざん問題”。
しかし、これについてもブロックチェーンを用いることで発見が容易になります▼

データはmijinブロックチェーンに記録した上で、トレーサビリティシステムでも扱う。仮にトレーサビリティシステムのデータベース上で改ざんされた場合は、mijinブロックチェーン上のデータとの差異を検知できる。

”mijin”とは

mijinは仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)を運営するテックビューロ株式会社が開発したプライベートブロックチェーン
mijinは自分の管理ネットワーク上で指定したノードのみしか参加できないプライベートなものとなっており迅速な処理が可能
mijinの採用理由は、開発工数と運用コストの削減が大きい

mijin - 全ての人にブロックチェーンの力を - YouTube

出典:YouTube

まとめ

「信用できるデータ基盤」のニーズがある分野にはブロックチェーン技術の出番がある

国産の野生の鳥獣を食につなげる動きは、農作物や自然環境被害を防ぐうえでも今後も重要な位置づけになるかと思います。
ただし、それも”安全”が前提。

そして、これまではその安全を担保する方法がありませんでした。
なぜかというと、「改ざん」という一種のヒューマンエラーは防ぎようがないからです。

しかし、ブロックチェーンでそのヒューマンエラーを防ぎ、流通経路などがクリアになれば、より安心でかつ安全にジビエを楽しむ場面が増えてくるかと思われます。

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。