
仮想通貨マイニング熱に燃えるロシア|個人宅で火災発生、シベリアでは大規模マイニングセンター設置
仮想通貨のマイニングがロシアでブームになっています。個人も法人もマイニングビジネスに積極的です。時には個人宅が火災になるほどで、ロシア非常事態省が警鐘を鳴らしています。一方、シベリアに大規模マイニングセンターを設置するマイニングビジネスも登場しました。
個人もマイニングビジネスに夢中
出典:ロシア国内でマイニング事業が活況|仮想通貨取引の合法化、国外での企業向け取引などを展開 | 仮想通貨まとめ
ただ、このマイニング熱のヒートアップで、実際に火災も発生しています▼
マイニングで火災発生
Ферма для майнинга стала причиной пожара в Северске - YouTube
出典:YouTube
ロシア・シベリアのセヴェルスク市にある9階建てマンションの4Kの部屋で火事が起きた。部屋には2つのマイニング工場があった。
同省(非常事態省)の広報担当は「火元は窓辺で、そこで調査中に仮想通貨の採掘に用いられるいわゆるマイニング工場の燃え残りが見つかった。こうした工場は他の部屋でも見つかった」と述べた。
「アンチスチヒヤ(反災害)」センターの報告書には「仮想通貨マイニングの際に負荷が高まることに関係し、配電網配電網における事故の可能性が高まっている」としている。
同省によると、配電網はこのような負荷の増加を想定していないことがあり、その場合、火災のリスクが生まれる。
シベリアに大規模マイニングセンター設置
仮想通貨のマイニングを手がけるビットバザ社のダニエル・ザコモルキン社長は、ロシア最大規模のマイニング場を、シベリアのクラスノヤルスク地方に展開すると明らかにした。
設備投資には30億ルーブル(約52億円)を投じる。工業団地内で、マイニング場の複数の処理施設の建設作業が始まって1か月以上がたった。マイニング場は最初10メガワットの電力消費から開始し、その後消費量は120メガワットにまで増やす。
マイニングで生じた熱は、熱発電に変換されて住宅用暖房に活用される模様。
シベリアならば、広大な地域だけでなく寒冷さも相まって、効率よくマイニングが行えることになりそうです。
このマイニングセンターを設置した企業の代表は次のように述べています▼
「ロシア最大の広さを誇るマイニング場となるだろう。最終的には、マイニングよりも、流動的な商品を作る計画で、それがこのプロジェクトを戦略的なものにしている。クラスノヤルスクは電力に余剰がある。工業団地ジブニーでは、単一電力系統につながる3つの母線が自由に使える」
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鈴木まゆ子 / 3933 view

税理士・ライター。
2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。
しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。
そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。
何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。
こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。
Twitter: mayu_suzu8
この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。
2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。
個人法人問わず、今ロシアでは仮想通貨マイニングばブームになっています。
プーチン政権下での仮想通貨許容のスタンスが仮想通貨ビジネスの追い風になりました。