
BMW、仮想通貨の報酬システムをマイレージ追跡に活用|ブロックチェーンシステムに自動車業界が参画
大手自動車メーカーBMWが自社リースの車両の走行距離を追跡すべく、仮想通貨ベンチャーのDOVEと共にブロックチェーンプラットフォームに乗り出しました。自動車業界では安全性や環境への配慮にブロックチェーンが有用であると見込んでいる模様です。
BMW、仮想通貨報酬システムをマイレージ記録に応用
BMWが仮想通貨ベンチャーのドーヴと共同でパイロット事業を実施した。
DOVU社が具体的に行っているのは、BMW車を管理するAlphabet社との共同システム開発であり、これはドライバーにリース車とレンタカーのマイレージ記録を推奨することを目的としている。
このシステムによって、BMW車がどれくらい頻繁に利用され、その都度消耗していったのかを把握できる
「現在、BMWの車両間における車両マイルの追跡は、燃料カードを介して行われている。ドライバーが車両に燃料を補給すると、補給所が車両の走行距離を入力、保存し、レシートにそれを印刷するシステムだ。数字の打ち間違いや見落とし、単にあまりに忙しすぎるなどのさまざまな理由により、このデータは実際とは異なる数値にすぎず、役に立たないことも多い」
自動車業界で認められるブロックチェーンの有用性
たとえば、BMW×DOVEで採用された「仮想通貨報酬システム」は、ベンツが自社の車を安全に走行してもらうべく導入しています▼
メルセデスベンツの親会社のダイムラーAGは、優良運転手に報酬として与えらる独自の仮想通貨「MobiCoin」を発表した。3ヵ月間の試験運用では、500人にMobiCoinが与える計画だ。
ポルシェは、ブロックチェーン・アプリを利用し、ドアを開閉する時に一時的なアクセス許可を与えることも、仮想化されたデータ記録を用いて新しいビジネスモデルを作り出すこともできるだろう。
「車のデータと機能への安全なアクセスが、ブロックチェーンを使って可能になるだろう。同時に、関係者間の全てのやり取りが守られるようになるだろう」
この他、日本でもトヨタがイーサリアムベースのブロックチェーンを自社開発の自動車の運転データ収集及び分析に活用することを検討している模様です。
財産に自律的にその所有者の情報を埋め込むことで、信頼の問題をどう解決できるかを説明した。「例えば、車をクレジットで売ることができるのは、月々の支払いが滞りなく行われる時のみだ」。
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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 17354 view

税理士・ライター。
2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。
しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。
そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。
何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。
こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。
Twitter: mayu_suzu8
この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。
2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。
自動車業界でもブロックチェーンに熱いまなざしが注がれています。
世界の大手自動車メーカーであるBMWが、リース車両のマイレージ(走行距離)追跡に活用すべく、仮想通貨ベンチャーのDOVEとともに、ブロックチェーンプラットフォームに乗り出しました。