ポルノサイトを使った仮想通貨詐欺にご用心|手法は今年1月の”不倫ターゲット”にした仮想通貨詐欺と激似 | 仮想通貨まとめ
詐欺を実現するのは人間の「欲」と「恐怖」

詐欺を実現するのは人間の「欲」と「恐怖」

「仮想通貨詐欺」というとマルウェアやフィッシングなどといったものを思い浮かべます(というか実際そういうのは珍しくない)。

が、もっともひっかかりやすいのは欲望や恐怖といった感情を揺り動かすタイプの詐欺です。
とくに後ろめたさや「人に知られたくない」という思いが伴うと、恐怖でお金を支払ってしまうもの。

最近は、そういった人間の”欲”と”恐怖”を動かした仮想通貨詐欺も出てきているようです。

ポルノサイトを使った新種の”仮想通貨詐欺”

ポルノサイトをご覧になる方は要注意です。

ポルノサイトの視聴者をターゲットにした新たな詐欺が最近になって見つかりました。

被害者を脅迫し、ビットコインで1,900ドル(約21.4万円)の支払いを要求するというものです。

具体的にはどんな流れなのでしょうか。

被害者に送られた詐欺メールによると、不正かつ有害に動作させる意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称「マルウェア」を介して、詐欺師はポルノビデオが再生されている間に被害者のウェブカメラから被害者の撮影を行ったと主張。
詐欺師は被害者のパソコンにRDP(リモートコントロール・デスクトップ・プログラム)というプログラムをインストールし、隔操作的に被害者のパソコンから連絡先リストを入手したと言っている

「えっ、まさか…」と一瞬疑いたくなるのですが、ここで相手を信じ込ませるポイントが一つ。

被害者のパソコンがハッキングされたことを信じ込ませるために、メールには被害者のパソコンのパスワードが冒頭に書かれているのです。

そのリスト宛に撮影された被害者の動画を送信すると恐喝しているのだ。

ここで「ふーん(._.)」と流せる人なら詐欺に引っかからないのでしょうけれど、、、

家族や彼女、友人、上司や同僚や部下にバレたら赤っ恥だわコレ!と思うケースが多いのではないでしょうか。

まさに被害者の「恐怖」の感情をあおっているわけです。

ただ、この詐欺、よくよく見ると、甘いというか曖昧な点もあります▼

例えば、閲覧していたと主張する特定のポルノサイトの名前は記されていない。

また、先ほど「メールの冒頭にパスワードが書かれている」と述べましたが、これもハッキングによるものかどうか。。。どちらかというと、会社の管理の甘さによる情報漏洩による可能性かもしれません。

この他、「こちらの言っていることを信じてないでしょう。信じてないならあなたの友人9人にポルノ見てたことをバラすけどいい?」という文言も見事に入っています。ただ、これも”不幸の手紙”的にウソである可能性は高いのです。

で、ここで詐欺師らしくP2Pでアシがつきそうにない仮想通貨で口止め料を請求します▼

詐欺師は1,900ドルをビットコインで支払えば、動画を送信せずに秘密を約束すると言う。

ビットコインのみでの支払いしか受け付けていないというのがポイントだ。

この他、ダークウェブと同じく「Zcash」「Monero」など匿名性の高い仮想通貨で請求することもある模様。要は警察とかにバレにくければいいわけです。

この他、ペイパルやギフトカードで請求するケースもある模様。

「あなたの不倫現場を見ました」タイプの仮想通貨詐欺

また、今年1月、既婚者の不倫を狙った仮想通貨詐欺が横行しました。

「ポルノ」か「不倫」かの違いだけ。
あ、あとは「メール」か「郵便」かの違いもありますね。不倫での詐欺のほうがよりクラシカルです。

他の手口はまったく同じです。

「あなたは私のことを個人的に知らないし、私は誰かにあなたのことを調べるよう雇われた訳でもない」とその手紙は始まる。
「そして、私があなたを探した訳でもない。ただ運が悪くてベルビュー(受取人の故郷)で仕事している時にあなたの不倫を見てしまっただけ…」
その逸話的に綴られた内容から男をターゲットにしているであろう手紙は、手紙に書かれたアドレスに大量のビットコインを送らなければ、妻に不倫を報告するという内容が書かれている。

こういった手紙を見て、まったく心当たりがなければ「はぁ?( ゚Д゚)」だけで終わります。

が、小心者だったり、そもそも腹くくってコトに挑む度胸もないような人の場合は、多少なりとも心当たりがあれば、相当ビビるでしょう。

なにせ不倫は明らかに不法行為。
損害賠償請求されるだけでなく、それまで築き上げた家庭や社会的地位を失うリスクを伴うのです。

ちなみに、この不倫の仮想通貨詐欺の場合、口止め料は数千万ドル。
口止め料にしては高いよー!と言いたくなりますが、詐欺師は「あなたのためにつかった時間の埋め合わせをビットコインでしてほしい」そうです。

「えー、頼んでないのにー!」って感じですね(-_-;)

背景には「オンラインサービスのリスト」の可能性

こういった仮想通貨で口止め料請求するタイプの詐欺は、なぜ起きるのでしょうか。コーネル大学のEmin Gün Sirer教授は次のように分析しています。

詐欺師から送られてきたメッセージは、電子メールがハッカーによって違反されているかどうかをユーザーが確認できるようにすることを目的としたオンラインサービス「hasibeenpwned」からリストを取り、その取ったリスト全員にメッセージを送っているのだろう

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。