仮想通貨取引所の対応に関する相談急増

国民生活センターへの仮想通貨トラブルの相談急増

国民生活センターへの仮想通貨トラブルの相談急増

2017年は仮想通貨元年。
人気に火が付いたのと比例して、トラブル相談も急増しました。

内容は主に詐欺や盗難などです。

▼トラブル急増の記事についてはコチラ▼

ただし、その一方、こんな相談も▼

交換業者の顧客対応が不十分であることを背景とした相談も多い。

相談①他人のウォレットへの誤入金:埼玉県の30代男性

(1)仮想通貨購入のため、ネットバンクから交換業者の自分のウォレット(仮想通貨の保管場所)に現金10万円を振り込んだ。振込みには7桁のアカウントIDに続けて自分の名前を入力する必要があるが、その後ウォレットを確認すると入金されていなかった。交換業者に問い合わせると、アカウントIDが誤っており別人のウォレットに入金された。

(2)自分の名前は正しく入力しており、名前が一致していないのに入金されてしまったことに納得できず質問したところ、アカウントが一致すれば第三者の口座であっても入金されると説明された。交換業者は、入金されたウォレットの所有者に返金するよう促したが返事がないという。

相談②仮想通貨の誤送金:大阪府の30代女性

(1)仮想通貨を普段使っている交換業者Aから交換業者Bへ送金する際に、誤って交換業者Cへ送金してしまった。交換業者Aへ問い合わせたところ、既に交換業者Cに送金完了しているのでそちらに問い合わせるよう回答があった。

(2)そこで交換業者Cにメールで問い合わせをしたが返答がなかったので、1週間ほど経過した後に再度問い合せたところ、「時間を要するので調査に数か月かかる」という返信があっただけで、その後3か月たっても連絡がない。

仮想通貨取引に関しては、他の金融業のような規制がいまだないため、原則として「すべて自己責任の世界」だと言われています。
そのため、固有IDを必ず意識して送金する、送付先アドレスは細かく注意するなどの姿勢は必須です。
必ずしも取引所がすべて悪いとは言えないのですが、それでもホスピタリティに関しては世界で随一の日本。
他の金融機関の対応の丁寧さ、迅速さと比較されてしまうのは仕方がないとも言えます。

Twitterにも「取引所の対応」に関する苦情ツィ―トいくつか

国民生活センターへの相談件数だけでなく、Twitterやブログなどでも取引所の対応の悪さについてはしばしばつぶやきが見られます。

仮想通貨取引所は原則として「電話での問い合わせ」ができません。
Q&Aでまず自分で考え、どうにもならない場合に問い合わせフォームから連絡するなどです。
同日内に折り返しの連絡がくればいい方で、中には数か月放置というケースもあるようです。

取引所のサポートに関する比較サイトも

仮想通貨取引所のサポートも投資家が取引所を選択する際の一つの動機になっています。
そのため、最近はこのようなサポート比較のサイトなども出てくるようになりました▼

まとめ

国民生活センターは仮想通貨の業界団体に対し、利用者の利便性に配慮したアクセス手段を設定すること、苦情処理期間を適切に管理することなどを要望している。

NEM事件で仮想通貨取引所に対し金融庁のメスが一斉に切り込まれました。
しかし、それはあくまでも大規模な盗難や仮想通貨の分別管理など「全体」の部分に限られます。

金融庁による仮想通貨に関するガイドラインでは、交換業者の監督にあたって留意する点を列挙。交換業者に求める「利用者への対応」として、「苦情等の内容に応じ利用者から十分にヒアリングしつつ、可能な限り利用者の誤解と納得を得て解決することを目指しているか」という点を明記しています。しかし、現実は、金融庁の期待通りの対応が行われているとは言い切れません。

仮想通貨は、初期からの投資家の言う通り、「自己責任」の世界です。
ただし、自己責任にも限界があり、あまりにそこにこだわりすぎると、逆に市場が成長も成熟もせず、パイも広がらないという結果になってしまいます。

「マクロ面でのカストディだけでなく、ミクロでのカストディも求められる」。

取引所には更なる顧客対応の姿勢が求められていると言っていいでしょう。

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 7268 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター・心理セラピスト。


仮想通貨は現時点(2017年)では投資(というより投機)の手段として着目されています。
しかし、その基礎技術であるブロックチェーンを含め、今後AIとともに、人間の未来をより効率的に、かつ安心できる社会にしていく可能性のあるものではないかと思っています。

個人だけでなく、国としても注目のアイテムなのが仮想通貨です。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問についてお伝えしたいなと考えています。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。