マスターカード、ブロックチェーン技術を次々と特許申請

2017年以降、マスターカードはブロックチェーン技術の採用に積極的です。

先日、ブロックチェーンを自社のIDシステムに導入し、その特許を米国特許商標庁に申請しました。

身元データ(ID)の保存と確認を、より安全に、より効率的に行うのが狙いです。

「これまで、(身元の)証明は政府の身分証明やクレジットカード、名刺などで行われてきたが… (そのような)証明は不確かな場合があったり… 完全な偽造で、特定が困難な場合もある… 身元証明データを不変の状態で保存するための技術ソリューションが求められている」
クレカの偽造や不正使用はクレカ会社の永遠の課題

クレカの偽造や不正使用はクレカ会社の永遠の課題

クレカの偽造や不正使用は、さまざまな工夫を行っても後を絶ちません。
明らかに女性のカードであるにもかかわらず、平気で男性が店頭で使用し、サインするという事例も珍しくありません。

「人間」ではIDチェックがカンペキに行えないのです。

そこで、「改ざんに強く」「なりすましが難しい」ブロックチェーンにその正確性の担保が求められています。

マスターカードに承認されたノードでは、データファイル作成のため、最低条件として各存在に公開鍵と位置情報の提供を求める。これら「下位の」存在には、それぞれ「上位の」存在からデジタル署名が割り当てられる。
そして、マスターカードの処理サーバーの「ハッシングモジュール」が各存在について「ID値」を生成し、ブロックチェーンに追加された直近のブロックの記録とともに、時間刻印されたブロックを生みだす。

ただし、権限のあるノードだけがシステムデータを提出・更新できるシステムとなっています。つまり、公開型ではなく(半)非公開型のブロックチェーンソリューションです。マスターカード自ら管理することをモットーとすれば、ビットコインのようなシステムを導入しなくても十分なのでしょう。

昨年10月、ブロックチェーンを用いた決済システムの導入に成功

さらに、昨年10月、自社の決済システムにブロックチェーンを活用することに成功しています。
これは同年11月、特許申請が行われました。

マスターカードは、この数年を独自のブロックチェーン開発に費やし、商品やサービスを購入する際の代替支払い方法を構築することに成功しました。

ただし、この決済システムはあくまでも「邦貨」。
マスターカードは仮想通貨を「不安定な存在」とみなし、導入することは考えていません。
仮想通貨のシステムにコストがかかること、自社の既存システムにブロックチェーンを「効率よく」導入した方がはるかにコストが抑えられることなどを説明しています。

なお、国の独自仮想通貨構想には賛成の意を示していて▼

「政府が国のデジタル通貨を作ろうとするならば、当社は喜んでその通貨を、(一般的な仮想通貨と比べて)より好意的に見るだろう」
「デジタル通貨が規制機関とその価値により支えられ、匿名ではなく、規制上のあらゆる要件を満たすのであれば、それを前向きに検討していく」

ブロックチェーン技術者を募集

また、今後のさらなるブロックチェーン活用に備え、ブロックチェーンの技術者の募集や採用を行っています。

マスターカードは、アイルランドのダブリンで新たに175人を採用すると発表した。特に同社はブロックチェーン技術の専門家を求めている。
決済分野でのイノベーションを加速するため、マスターカードは広範囲で専門家の採用を進めるとしている。ソフトウエアエンジニアやデータサイエンティスト、情報セキュリティ専門家、そしてブロックチェーン技術の専門家だ。

まとめ

▼なお、競合であるVisaもブロックチェーンの導入には積極的です▼

銀行だけでなく、クレカや証券を含めた金融部門でのブロックチェーン活用は今後もますます進んでいくものと思われます。

「より安心、より安全」な社会が高度な技術で実現していくのです。

じゃあユートピアになるかというとそうではなく、また別の問題が発生するでしょう。

そうなった場合、偽造やなりすまし、盗難といった既存の悩みはなくなるかもしれません。
むしろ、情報の管理をどうするか、「意図的に」情報を悪用されたり漏洩されたりすることはないか…といった「より人間的な側面での」問題が出てくるかもしれません。

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鈴木まゆ子 / 690 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。