インドで「マイニングトレーニングプログラム」が発表

仮想通貨への規制が強化されるインド。
銀行での仮想通貨をめぐる取引が禁止されました。


※禁止、といっても相対取引まで禁止されているわけではないです。対象はあくまでも金融機関。「規制」を「全面禁止」に”わざと”置き換えて流すメディアもありますが、正確に読むことをおススメします。

そんな中、インド国内では仮想通貨のマイニングを通じて最下層民の若者の貧困を解決しようという動きが出ています▼

ダリット・インド商工会議所(以下DICCI)が、農村部の若者を対象とした新しい仮想通貨マイニングトレーニングプログラムを発表した。
世界初にして最大の仮想通貨マイニングトレーニングプログラムの目的は、貧困に苦しむ若者の救済だ。

IT大国インド…しかしカースト制度による差別と犯罪はなくならない

現代インドはいまだに根強くカースト制が残る

現代インドはいまだに根強くカースト制が残る

インドのカースト制度による格差は、裕福な地域では減少傾向にあるものの、古くからの慣習が根強く残る地域ではいまだに根強く残っています。

この差別により、暴力やレイプなどの事件が後を絶ちません。

特にダリット(不可触民)への差別はひどく、「見てはいけない」「触ってはいけない」という存在だから…と、いまだ道端で生活をせざるを得ない親子もいます。
学校に行くのも困難で、女子の場合は男子以上に就学率が下がります。

▼インドの犯罪の内訳(2010年)▼

指定カースト、指定部族への虐待防止法違反 10513件

傷害 4376件

強姦 1349件

殺人 570件

誘拐 511件

放火 150件

公民権保護法違反 143件

強盗 75件

群盗 42件

その他 14983件
インドで発生する事件の大半が、カーストなどの階級差別による事件です。

もっとも差別され貧困に苦しむのが「ダリット(不可触民)」

「ダリット(不可触民)」と呼ばれるコミュニティに所属する人々は、生まれながらに極度の差別を受けており、豊かになれる選択肢がないことも多い。
つい先日、グジャラート州で農業を営んでいたダリットが過激派の手によって殺害された。
現地警察によると、その犯行動機はカースト制度そのものに加え、農民にとって名誉の象徴である家畜を所有していた報復であったとも報告されている。

まだ部落差別や男女差別などはあるものの、法的に「差別はNO」とされている日本。パワハラやマタハラ、セクハラなどに敏感な日本人からするとインドの子の現状はきわめて「異常」に見えます。

しかし、それだけにインドの人々の意識にはカースト制度が根強く残っているのです。

これを払しょくしない限り、国全体が豊かになること、そして先進国に足並みをそろえることは困難といわざるを得ません。

2005年に設立されたDICCIは、ダリットのための事業を促進する業界団体。
生まれながらの極度の差別を払拭し、豊かになる選択肢をダリットに与えようと活動しています。

なお、2011年のインド人口統計データによると、一部の州では、ダリットは人口の32%に達しているということです。

「仮想通貨」というデジタル資産が「手に職」を可能に

DICCIの実施するビットコインマイニングプログラムは、仮想通貨関連プラットフォームのMahabficと、社会起業家であるTausif Malik博士のサポートを受けて、若者に仮想通貨やブロックチェーン技術、マイニング、起業家精神などを教育する。
これにより、農業などに従事する若者が、自営業で収入を得られるような仕組みづくりを目指すという。
背景には「アフリカでの仮想通貨事業の興隆」

背景には「アフリカでの仮想通貨事業の興隆」

このプログラムの背景には、アフリカで興隆してきた仮想通貨マイニングや関連事業があります。
アフリカも、インドと同じく、内戦などにより貧困に苦しむ地域です。
アフリカではビットコイン需要が徐々に高まっていることもあり、仮想通貨ビジネスが盛んとなっています。

インドそのものの「IT大国化」からの学びも影響

インドそのものの「IT大国化」からの学びも影響

そしてもうひとつ、インドがIT大国になる過程での学びもあります。

それは、「新興産業が旧来のカースト制度を是正する」という効果があったのです▼▼

伝統的に出身身分で職業が決まっていたが、近年は新興産業であるIT分野がカースト間の格差是正に寄与していると言われる。

だからこそ、

「お金や身分があっても「努力一つで」」

豊かさを選べるツールとして、マイニングプログラムが期待されているのです。

ダリットが経済的に自立できる機会を与え、ダリットに対する人々の認識を変えるのに、仮想通貨が一役買うかもしれない。
まとめ

まとめ

根強い差別には、根強いイメージが伴います。
豊かさの象徴である家畜を飼っていたことが殺される理由になることもまさに「イメージがなせるワザ」です。

しかし、目に見えない価値である仮想通貨を自力で獲得したり、あるいはそういった技術を手にすることで生活の糧になるならば、それは「目に見えない豊かさ」を通じて、自分の人生を自分でコントロールできる選択肢を手にできることになります。
しかも「目に見えない」「わかりにくい」新たな価値であるがゆえに、古い価値観にむしばまれた人に攻撃されることもないのです。

ただ、新たな価値を手にするまでの道のりは決して簡単ではありません。
身に沁みついた「貧しさ」から抜け出すだけの意識転換も、かなり大変だと思われます。

だからこそ、困難から手にした「豊かさ」は価値があるものですし、また、その手にした姿は他の貧困層に希望を与えることになるかもしれません。
その連鎖が、ゆくゆくはインド全体の意識を変えていくことにつながる可能性があります。

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鈴木まゆ子 / 3028 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター・心理セラピスト。


仮想通貨は現時点(2017年)では投資(というより投機)の手段として着目されています。
しかし、その基礎技術であるブロックチェーンを含め、今後AIとともに、人間の未来をより効率的に、かつ安心できる社会にしていく可能性のあるものではないかと思っています。

個人だけでなく、国としても注目のアイテムなのが仮想通貨です。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問についてお伝えしたいなと考えています。


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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。