カナダの物々交換コミュニティが独自仮想通貨を発案

カナダの物々交換コミュニティが独自仮想通貨を発案

カナダのオンライン取引・物々交換プラットフォーム「ブンツ・トレーディング・ゾーン」が、独自の仮想通貨ビッツ(BTZ)を発行することになりました。

BTZは、仮想通貨の発行と同時に経済圏を形成するのではなく、すでに出来上がっているコミュニティのメンバーに対して発行される。このような仮想通貨はカナダで初めてという。
このプロジェクトのブログによれば、ブンツの各ユーザーは、9日に1000BTZを受け取り、商品やサービスと交換したり、単純にビッツをメンバー間で交換することができる。1000BTZは当初、コーヒー約3杯分相当の価値になる予定だ。

BTZ by BUNZ - YouTube

出典:YouTube

▼▼▼既存コミュニティに対する仮想通貨と言う点では、ビットコインやイーサのような仮想通貨というよりもむしろ「地域通貨」に近いかもしれません▼▼▼

「通貨なしでの物々交換のみでは苦しい」

グローバル・アンド・メール紙によれば、ブンツの急成長の理由は、シンプルさと現金を必要としない点にある。

現金を必要としないコミュニティを作る構想は、他にもすでにあります。
日本国内でも、都内のある建物を拠点に「物々交換のみを行う」活動も始まっています。
この他、オンラインでの物々交換コミュニティも存在します。

経済格差が広がる昨今、こういったコミュニティを必要とする人は少なからず存在します。

ただ、コミュニティ運営側としては、それ「だけ」では、運営が苦しくなるのも事実です。
モノのやりとりがタダであっても、サイト運営や管理などにコストはかかります。
善意であっても無償ですべてが済むものなどほとんどないのです。

一方で、通貨を介さないという物々交換プラットフォームの性質は、ブンツにとって最大の課題にもなっていた。通貨の交換なしには、明確な収入源となり得ないからだ。
「ユーザーに対し、仮想通貨で報酬を与えられるようにする必要がある。ユーザーが受動的にネットワークに関わることで仮想通貨を獲得し、それを仲間や業者に対して使えるようにする。これにより、これまで誰も考えつかなかったであろう、新たなモデルを作り出す余地が生まれる」

ちなみにブンツ起業当初の資金源はVCからの資金調達でした。
滑り出しは順調であっても、動かしていけばどんどんコストはかかっていきます。
「現金を介在させないサービスを」といっても、何事にもお金がかかるのが現実です。
かといって、いまさら現金を介在させるとなっては「物々交換コミュニティ」の意義が薄れる感じがしたのかもしれません。

お互いの活動をより活発に、同時に運営主体側もより安定してよりラクに運営するために、独自仮想通貨は必要なアイテムなのかもしれません。

独自仮想通貨は楽天ほか、さまざまなコミュニティで検討進む

一コミュニティで使える独自仮想通貨の発案は、日本でもすでに行われています。
銀行や企業発行の独自仮想通貨の他、先日楽天が「楽天コイン」構想の発表をおこないました。

あるいは、今回のカナダの案件も、いずれはこんなふうに「よそのコミュニティと交換OK」なものになっていくかもしれません▼

感想

感想

独自仮想通貨は、国家が発行する場合、即時決済の問題や既存システムとの兼ね合いなどがあり、誰もが心から賛成するわけではありません。
むしろ、既存システムを応用して電子マネーで済ませればいいじゃないかという意見もあります。

ただ、小さいコミュニティの場合、独自仮想通貨がかえって功を奏することになるかもしれません。
お互いの結びつきをつよめ、より経済と交流を活発化させるためには、モノとサービスと___もうひとつ、「私たちだけの通貨」という考えが目に見える形であったほうが必要なこともあります。

このようなブンツの試みは、今後、日本や他の国のコミュニティでも広がっていくかもしれません。

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鈴木まゆ子

税理士・ライター・心理セラピスト。


仮想通貨は現時点(2017年)では投資(というより投機)の手段として着目されています。
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2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。