「仮想通貨で儲かった!」発言が犯罪を招く|数々の事件の発端は「情報」 | 仮想通貨まとめ

今年になって仮想通貨狙いの犯罪が多発

仮想通貨狙いの拉致・誘拐事件がトルコで発生しました。
その後、犯人は逮捕された様子ですが、このような事件は他でも発生する可能性は大いにあります。

トルコ、イスタンブール西部の郊外で、ギャングによるビットコイン長者誘拐事件が発生している。ミニバスの中で8時間に渡る脅迫が続いたようだ。その後サイバー警察はブロックチェーンの流れを辿ることによって犯人を特定し、2度目の誘拐準備中に逮捕できたようだ。
このギャングの標的となったのはビットコインの大量保有者であり、被害者からは450BTC(3億円以上)もの金額が奪われています。
日本では殺人事件が発生

日本では殺人事件が発生

この他、今年の夏、日本では仮想通貨取引で資産を形成していた50代女性が、20代男性による強盗殺人に遭い、命を落とすという事件が発生しました。

滋賀県の山林で7月、名古屋市のパート野田みゆきさん=当時(53)=の他殺体が見つかった事件で、野田さんの仮想通貨「ビットコイン」をだまし取ったとして、愛知、滋賀両県警は電子計算機使用詐欺の疑いで、岐阜県大垣市の無職、西田市也被告(21)=強盗殺人罪などで起訴=を10日に再逮捕する方針を固めた。
親子ほど離れた野田さんと西田容疑者を結びつけたのはビットコインの取引セミナーで、ビットコインの投資ビジネスを手がける野田さんの資産に目をつけた犯行とみられる。
西田被告は野田さんを殺害後の7月ごろ、インターネット上にある野田さんのビットコイン用の口座サイトに、不正に入手したIDやパスワードなどでアクセス。ビットコインを自分の口座に移し、だまし取った疑いが持たれている。2人は今年春ごろ、ビットコインのセミナーを通じて知り合った。

狙われるのは富裕層が中心。だが、庶民も安心できない

上記事件の対象は、いずれもそれなりに仮想通貨で資産を形成した人となっています。
今後も、おそらく、「この人仮想通貨で儲かっていそうだな」と目をつけられたら、すぐに標的にされてしまうでしょう。

またこんな情報も入っています↓↓↓

きっかけは「情報」

仮想通貨で財を成した人のアドレスがほぼばれているのならば、悪意があり、かつ才能のある人がそこにアクセスして盗もうとするならいくらでもできてしまいます。

しかし、だからといって「あ、金持ちの問題なんだな。庶民の自分は違うんだな」と思ってはいけません。


トルコでは確かに億単位の仮想通貨が強奪されました。
一方、この夏の日本での殺人事件で強盗された金額は30万円でした。
日本では、必ずしも数百万、数千万という大金が狙われるのではないのです。

仮想通貨という枠組みを外すと、ここ最近の日本では、たった5万、10万で人を殺してお金を奪うという事件が多発しています。
自分の人生を、少額のおカネで棒に振ってしまうことを犯罪者はなんとも思わないのです。

ということは、にわか仮想通貨投資家となった一般人も、いつ狙われるか分かりません。

そして、下記のようなささいなことが、強盗や殺人、詐取のキッカケになってしまうのです。

仮想通貨犯罪に巻き込まれないために

では、どのような対策を我々は講じたらよいのでしょうか?
キーワードは「情報」でしたね。
つまり、人の目にふれない、危ういところにゲートを置かない…といったことが必要となります。

具体的には次のようなものです。

対策1:スマホに取引所アプリを載せない

2段階認証のアプリが
スマホに入ってなければ犯人も諦めるしかないので
普段使いの持ち歩きスマホには
2段階認証アプリを入れないほうがいいですね。

仮想通貨取引は、一瞬一瞬の価格が勝負です。
そのため、より熱中する投資家ほど、今すぐ情報を入手できるスマホにアプリを入れていることと思います。

が、犯罪対策を考えるならばそれはやめておいたほうがよさそうです。

確かに価格は大事です。
しかし、株式投資にも言えることですが「最安値で買い、最高値で売る」ということに執着すると、感情そのものがボラティリティに左右され、冷静な判断ができなくなってしまいます。

リスクを取りたい、1秒1秒争いたい・・そう思うのでなければ、スマホアプリは削除し、価格や全体の流れを見ながらの投資を行ったほうがよさそうです。

対策2:SNSでリア充情報をのせない

当局によると、この事件ではギャングが被害者のSNS投稿を見たことで標的にしていたとのことで、被害者はSNS上で贅沢な生活を披露していました。

被害者のBTC大量保有が明らかになった理由ははっきりと報告されていませんが、おそらくSNS上で関連する投稿がなされたと推測されます。
仮想通貨をたくさん持っているなんて
ネットで書くと、誘拐されて軟禁されて
仮想通貨を奪われますので
くれぐれも気をつけることをお勧めします。

SNSはその人の一面しか見せません。

本当はさびしいかもしれない、本当はいつも悩みをかかえているかもしれない…
でも、さびしくてしんどいひとほど、実は誰かの「いいね!」や承認がほしくてリアルで充実している私を装いたくなるものです。

ここでいうリア充とは、豪華な生活を披露したり、「仮想通貨で○○万円儲かりました!」という得した情報のことをさします。

こうした「うまくいっています」情報は、共感や呼ぶ一方、嫉妬や反感、恨みを買いやすいものです。
そして、ネガティブな感情はパワーが強く、犯罪などの行動を後押しすることにもなります。

リスクを引き受けてでもリア充アピールすることに意味がある(そうすることが集客につながるなど)なら別ですが、そうでないならば、無用な被害を招くだけです。

自慢したくなる気持ちは分かりますが、できるだけ控えましょう。

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鈴木まゆ子 / 2123 view

鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。