昔から「政治家とカネの問題」はメディアで取り上げられてきました。

政治が国家利益の分配機能を有し、その要として国を動かしていくのが政治家。
自分のビジネスを有利に働かせたい企業や団体にとって、政治家への利益供与はもしかしたら欠かさざるべきものなのかもしれません。

それは、仮想通貨やICOに関係する企業も同じです。

イギリスの政治家がICOビジネスから数億円を受け取る予定

イギリスでは先日、地元メディアのFinacial Times Alphavile(フィナンシャル・タイムズ・アルファビル)により、議員とICOビジネスとの関係が報道されました。

8月はじめ、英国保守党の有力議員が、自身がアドバイザーを務めるブロックチェーン・スタートアップで、非公開で数億円の報酬を受け取る取り決めを交わしていた

ブロックチェーンスタートアップは、ブロックチェーン不動産ポータルのオープンブリックスという企業。

この企業のガバナンス委員長を、当の保守党有力議員であるグラント・シャップス氏が務めていました。

この事実をフィナンシャル・タイムズ紙(以下、「FT紙」)がつきとめた後、まもなくしてシャップス氏は、オープンブリックスのガバナンス委員長の地位とブロックチェーンに関する英国議員連盟共同議長の地位の2つから辞任。

同氏は国会議員の財務状況を記した収支報告書には、オープンブリックスにおける役割を「無報酬」と記載していたようです。

しかし、FT紙がオープンブリックスのCEOに取材したところ、▼

シャップス氏は同スタートアップのコンサルタントという契約で雇用され、オープンブリックスの共同創業者に「ほぼ比肩する」トークン量(800万ブリックス・トークン-を受け取る権利を有していた
1ブリックス・トークンは0.001イーサリアム(ETH)の価値があると報じられており、800万ブリックス・トークンは現在のレートでおよそ2.8億円に相当する。

疑惑がもたれているのは、シャップス氏だけではありません。

フィナンシャル・タイムズのこの報道は、ブロックチェーン議員連盟がオープンブリックスのもう一人の共同創業者を、同議員連盟の恒久的な「専門家アドバイザー」に任命していることも指摘
英国議会における怪しげな「ビジネスと政治の関係」を浮き彫りにしている。

日本では野田総務相と仮想通貨スピンドルの関係の疑惑

日本では、野田総務相がスピンドルの胴元であるブラックスターの関係者とともに金融庁に”質問”という形で訪れたことが「政治的圧力ではないか」として疑惑を持たれました。

国会最終日の7月20日、メディアに金融庁への質問や仮想通貨に関して質問をされた野田総務相はGACKTや仮想通貨へのかかわりを否定。
「質問も圧力ではない」としています。

しかし、▼

野田氏とGACKTが蜜月の関係であることは、永田町では知られていた
「宝飾品関連会社の経営者がGACKTプロデュースのジュエリーなどを販売しています。この経営者と野田さんの夫は親しく、野田さんが結婚後は、GACKTと野田家は家族ぐるみのつき合いになっていったようですね」

また、野田氏自身が「あくまで質問」としていた内容についても、もしかしたら「あくまでも野田氏自身の主観」によるものかもしれません▼

圧力の内容も、企画会社が仮想通貨交換業者として登録できるよう配慮を求めたり、国内市場でスピンドルが上場しやすいよう対応を願い出るといった、踏み込んだ内容が話された

ただ、野田総務相自身は仮想通貨にはそれほど詳しくないことは事実であるようです。
彼女自身が仮想通貨に投資している可能性も低いとみる人が多い模様。

ただ、彼女の”周辺”は違うようで、▼

スピンドルの事実上の仕掛人の一人で、中心となって活動してきたのが野田氏の夫
親族の事業に対して野田氏が便宜を図ったといわれてもおかしくない案件

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 5527 view

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。