プレセールで220億円調達した仮想通貨スピンドルが暴落

仮想通貨スピンドルの話題がここ最近メディアを賑わせています。

その景気のいい触れ込みにより、プレセールでは220億円を調達。
しかし、プラットフォームを整備する最中でコインチェックのNEM流出事件が発生。

くわえて、世界的な規制強化の波で仮想通貨の全体の価格が軒並み暴落しました。

スピンドルもこのあおりを受け、最近は上場した5つの取引所で価格が低迷しているといいます。

上場前のプレセール時のレートは1スピンドル(SPD)=30円弱。
ところが、5月19日に国外の取引所5つで上場したスピンドルは大暴落し、1SPD=3円弱と、価値が10分の1に。
1日現在の価格は0・3円弱で、ついに100分の1になってしまった。

スピンドル”夜逃げのように”日本市場から撤退

さらに今月15日をもってスピンドルの販売・企画元であるブラックスターが日本から撤退するとのこと。

B社はホームページ上で日本オフィスを閉鎖し、本社をロンドンに移転すると発表。
理由について

「テクノロジー、デザイン分野に精通する我々のパートナー拠点が欧米に多く、彼らとのコミュニケーションを密にしていきたい」
「昨今の日本での金融界における規制や投資に対する考え方などを考慮した上で、日本でのビジネスをこれ以上拡大していくことは困難」

と説明している

この撤退のありかたについては「まるで夜逃げのようだ」として批判するIT関係者もいます。

スピンドルはGACKTが宣伝マンを務め、彼のファンを含む日本人を主なターゲットにしてきた。それが早々と日本撤退なら本末転倒。

”広告塔”GACKTが投資家に狙われる恐れ

仮想通貨スピンドルはミュージシャンのGACKTの宣伝で一躍有名になりました。
プレセールで220億円もの大金を調達できたのは、彼が広告塔になってくれた効果があったから。

しかし、価格が暴落し、大損した人が多数出たことで、GACKTに恨みを持つ人も出てきたようです。

スピンドルはGACKTが広告塔を務めていたことから『GACKTコイン』と呼ばれており、その広告効果もあったのか、プレセールで220億円の出資金を集めた。
価値は大幅に下がってしまい、出資者の中には危ない人たちもいるようで、GACKTに怒り狂っているといわれる。

GACKTは暴落前にスピンドルを売り抜けて稼いだ?疑惑も

また、「GACKT自身は、暴落前に売り抜けた」という噂もある模様▼

“胴元”側のGACKTは上場直後に数千万円分を売り抜けたといいます。
これは草コインと呼ばれる無名の仮想通貨を使ったICO(資金調達)でよく見られる手口。
『上場後に100倍になる』『あの有名人も出資している』などの売り文句で出資を募り、上場後に胴元側だけが抜いて荒稼ぎする。

ジャーナリストの伊藤博敏氏は、「胴元はロックアップ(上場後の一定期間、発行するトークンや仮想通貨の売買をしないこと)を厳しく課せられている」とし、「創業メンバーならそうそう簡単にスピンドルを売却できないはず」とコメント。

しかし、その一方で▼

仮想通貨は売買の履歴が追跡可能であり、「GACKTが売り抜けた」と公言している人もいるということは、実際に追跡した人がいるのだろうと想像しています。

スピンドル運営元の”無許可営業”に警察が動く可能性も

また、スピンドルの企画・販売会社ブラックスターは無登録営業で今年1月、金融庁から資金決済法違反の疑いがあると通告されています。関係者によると「出資者にそのことは伏せられていた」とのこと。

こういった事情により、警視庁もブラックスターの調査に乗り出していると言われています。

「現在、警視庁生活安全部内のサイバー犯罪対策課がスピンドルの件を調べていると聞いている。当然、GACKTも捜査対象だ」

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仮想通貨まとめ編集部の志水 / 8995 view

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鈴木まゆ子

税理士・ライター。


2017年の1年間、仮想通貨は”投機手段”として知られるようになりました。

しかし、本来は国や組織を通さない決済手段です。

そのため、経済や金融で危機を迎えている国々においては、「安全資産」のひとつとして注目されています。

何のバックグラウンドも持たないまま、人々の信用だけで「貨幣としての価値」を認められるようになった仮想通貨。
今後どうなっていくかをじっくり見守りたいと思っています。

こちらのサイトでは、その仮想通貨をめぐる社会情勢や素朴な疑問を中心にお伝えしていきます。


Twitter: mayu_suzu8


この他、ZUU Online, マネーの達人などで税務・会計を中心に解説しております。


2017年11月20日、TOKYO FM「クロノス・プラス」にて、仮想通貨関連について解説いたしました。