「フィンテック」ってよく聞くけれど、いったい何なの?

FinTech(フィンテック)とは金融(Finance)と技術(Technology)を組合せた造語で、ITを活用して金融、決済、財務サービスなどの世界にもたらされるイノベーションのことをいいます。
従来このFinTech分野は、金融機関向けにサービスを提供する大手ITベンダー等が携わるものであった。しかし、ここ数年は比較的規模の小さなスタートアップ企業(一部には、起業前の個人も含む)が提供するサービスのことを示すことが多くなり、注目を集めている。
インターネットバンキングやインターネットによる株や外国為替取引など、ITを活用したサービスはすでに広く普及しているが、フィンテックはベンチャー主導で、従来の金融が提供してこなかった多種多様なサービスを提供している点が大きく異なるという。

フィンテックが、従来型の金融機関によるIT活用型サービスと大きく違う点は、株や外国為替取引などのような汎用的なサービスだけではなく、金融機関が提供してこなかったさまざまなサービスをITによって実現していることです。
また、これまでは大手ITベンダーしか携わっていなかったが、法改正によりベンチャー企業までが参画できるようになり、それが発展速度をあげています。

フィンテックの動向は?

◆2014年までの動向は下記の通りです。↓

2008年~2014年の間のフィンテック関連の投資額と投資件数の推移です。

グラフにあるように、およそ10億ドル(約1200億円)であった2008年の投資額は、2014年には約12倍の120億ドル前後(1兆4千億円以上)まで急上昇しています。

主要国のフィンテックの動向をあらわした図です。

FinTech(フィンテック)が単に一過的な流行ではなく、金融システムを一変させるようなポテンシャルをもつものと捉えられており、また、このようなFinTech(フィンテック)企業を誘致することが金融の覇権を握ることにつながると考えられているためです。

◆2016年第一四半期のフィンテック投資額は・・・↓

グローバルにおける2016年第1四半期のフィンテック投資額は、前年同期比67%増の53億ドルに達しました。そのうち欧州とアジア・パシフィック地域は、前年同期比が約2倍となり、62%を占める結果となりました。

2008年~2014年にかけてのフィンテックの動向は、グラフを見てお分かりの通り、急成長を遂げています。
2016年の第一四半期の数字を見ても、フィンテックが今なお成長を続けていることが分かりますね。
フィンテックの成長性は、単なる一過性のものではなく、各国が全力をあげて開発に取り組んでいることから、この先どこまで開発が進み、成長していくのか・・・フィンテックの動向から目が離せませんね。

なぜフィンテックが注目されているの?

デジタル世代ユーザを中心にスマートフォン、クラウドの利用が急速に拡大する中、利用者はより優れたユーザインターフェースを持つ、いつでもどこでも使える、自分に合った便利なサービスを求めるようになっている。

 現在のFinTechとして提供されるサービスは、まさにそうしたユーザ目線のサービスである。
金融機関の口座番号を使うことなくソーシャルネットワークのIDなどだけで送金できるといったサービスなど、その多くはサービスの企画/開発者が自ら感じた不便や、こういうものがあったらいいというものが実現されている。
IT・ネットワークの劇的な変化により、従来に比べサービスが格段に早く安価に開発・提供できる環境が広まった
FinTechとして提供されるサービスの分野は多岐にわたっており、現在は決済サービス、個人事業者向けサービス、資産管理・運用/家計簿サービス、セキュリティ関連サービス等が比較的多い。

フィンテックが注目されている最大の理由は、フィンテックのサービスが、「ユーザー目線」であるからということです。
従来の金融機関がサービスと称していたサービスに留まることなく、資産管理から家計簿サービス、セキュリティサービスまで、いつでもどこでも時間や場所を選ばず使える点が注目されているところですね。

実際にフィンテックにはどんなサービスがあるの?

【決済&送金サービス】
金融機関の口座番号を使うのではなく、SNSのIDやモバイルアプリなどを使って、個人間でお金のやりとりをすること。「LINE Pay」や「フェイスブックで送金」などが該当します。このほか、スマートフォン(以下、スマホ)やタブレット端末をクレジットカードの決済端末として活用する「グーグルウォレット」「アップルペイ」なども。

【資産管理&運用】
金融機関(銀行やカード会社、証券会社など)とネット上で連携し、資産を管理する。ライフプランに合わせた資産のシミュレーションができるサービスも。スマホの家計簿アプリ「マネーフォワード」は、この代表的なサービスの1つ。

【投資&融資】
金融機関を介さずに、インターネットを通じて個人や企業がお金を集めたり、貸し出したりできるサービス。ネット上で不特定多数の人から資金を集める「クラウドファンディング」や、お金を借りたい人や企業と貸したい人や企業を結び付ける「ソーシャルレンディング」などがあります。

【仮想通貨】
国や中央銀行が管理する通貨ではなく、オンラインサービス上で貨幣価値を持つ電子通貨サービス。ネット上の取引所で自国の通貨と交換・購入し、データでお金をやりとりするため、国際送金時などの手数料が安い世界中で日常的に使えることを目指した仮想通貨「ビットコイン」が注目を集めました。

代表的なサービスをあげましたが、まだまだフィンテック技術を活かした新しいサービスは日を追うごとに誕生しています。
どのサービスにも共通して言えることは、ユーザーの細かいニーズを吸い上げ、モバイルで金融関係の取引を実現させていることですね。

日本におけるフィンテック促進の動きとは?

日本におけるフィンテック発展のネックになってきたのは、金融商品取引法や銀行業法などによる決済関連業務の規制だが、ここに来てこれらにも規制緩和の動きが生まれている。
企業は決済など金融事業に関わるIT企業などに投資・出資、あるいは傘下に持つことができるようになった。これによって金融機関によるフィンテック参入が可能になり、優れた事業ビジョンと技術を持つベンチャーにとっても、資金調達・事業展開が容易になりつつある。
投資情報サイト「Longine」の記事「日本で注目のFinTech(フィンテック)ベンチャー業界マップ2015」(2月18日)では、日本でもすでに様々なベンチャーが活動を始めていることを紹介している。

◆しかし、世界的に見れば、日本のフィンテック市場はまだまだ?・・・↓

金融とIT(情報技術)を融合したフィンテックの潮流に日本が乗り遅れている。民間の調査によると、2015年の日本のフィンテック関連企業への投資額は6500万ドル(約65億円)で、122億1000万ドルで首位の米国の0.5%の規模にとどまった。アジア域内でも中国の30分の1、インドの25分の1で、世界との距離はさらに広がるとの見方もある。

貸し手が借り手の詳細情報を閲覧して、融資するかどうかを判断するサービスができたり、生体認証技術での高いセキュリティサービスを実現するなど、フィンテックがもたらす技術は無限の可能性を秘めていることが分かります。
フィンテックは、ユーザー向けに使い勝手が良く、セキュリティの高いインターフェースの提供が要求されています。
今後は多くのベンチャー企業が知恵とテクノロジーを掛け合わせて開発をし各社が競争を重ね、それが更なる日本のフィンテックの促進となることでしょう。
しかし日本のフィンテック市場は世界と比べると遅れをとっており、中国の30分の1となっています。
日本の今後のフィンテック市場拡大に期待したいですね。

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ねもとあい

不動産業界で10年実務経験がある、宅地建物取引士です。

ライターとしても活動しています。